電影帝国資料室 2000年度
©天翼騎士団
都市経済論 (瀬古 美喜)
参考文献リスト(文献メインはこちら)
第1回 (4月24日)
第2回 (5月1日)
1)競争と集中
企業の立地問題(続き)
ここでは企業間の競争を扱う (今回から2企業のモデルに)
ホデリング・モデル(教P.23)
想定条件
1. 1線分(1次元(直線))上の空間:道路・鉄道など
2. 住民はこの線分上に一様に平均して分布
3. 住民は最も近い店まで交通手段を用いて(交通費がかかる)買い物に行く
4. 2企業のみが存在し、立地は交通費(距離に比例)のみに依存(生産費はどこでも一定)
5. 消費者は交通費を支払い、最も近い企業から常に1単位の商品を購入
→より多くの商品を売るために、直線上のどこに企業を立地させるか?(位置の問題)
現象 (図版未収録)
競争均衡の場合(市場メカニズムの結果)
第1期
初期配置、一方の企業がより多くの顧客をもつ
このときAは更なる顧客確保のため左に動く
第2期
で、Bが不利になる
第3期
BがAの左にシフト、B2>B1
時が流れ・・・
最終均衡 (安定した均衡)
お互いにこれ以上の改善がない状態(パレート最適):線分の中点にくる
現実には...
ある地域の中心に企業が集中:よくある話→都市を形成
B・マリノフスキー(南太平洋・アンダマン諸島・人間(共に生活した者)の視点)
家族の目的:嫡出の原理 (生まれてくる子供はすべて両親がいなければならない)
生物学的父の決定
社会形態:母親と配偶者、そして大勢の子供(この世界では「つがい」が単位)
社会学的父>生物学的父
→リスクの最小化(社会は安定的に)
b)A.R.ラドクリフ・ブラウン (東南アジア・ドログリアング諸島・鳥瞰的視点)
家族の目的:集団全体の維持存続機能(再生産)
1)新成員の補充(物理的再生産)
2)文化の伝達(成員の社会化・社会的再生産)